無添加書道 / 書道家 遠藤夕幻 ~ mutenkashodo ~

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【旅日記】『洞爺堂』と“しあわせ”のパン

事の始まりは、ぼくが伊勢の「ときわ荘」の祥平さんに頼まれて、人力車に『愛勇夢』(あゆむ)という文字を書きに行った、7月7日まで遡る。
(人力車に愛勇夢を書いた時のことは、このブログでも紹介しているので、見てみてください)

伊勢を訪れた七夕の晩に、実は、新たな出会いがあった。
彼は、「三日後に北海道の洞爺湖の湖畔に移住するため出発します」と言った。

それが、やすじ氏との初めての出会いだった。
時間にすれば、たった30分ぐらいだった。やすじ氏は、洞爺湖へ行く前にお世話になった祥平さんにご挨拶を、ということで伊勢を訪れていた。そのタイミングでぼくはときわ荘に言葉を書きに来ていたのだ。

弱々しくもありながら、一度繋がってしまえば、なかなか切れるコトがない、そんな儚さと強さを伴う“ご縁”という名の糸は、確かに伊勢の地にて繋がることが叶ったのだ。


洞爺湖の朝日と遠藤夕幻

あれから、約一ヶ月後。
ぼくは、やすじ氏と一緒に洞爺湖の湖畔で朝日を見ていた。
伊勢での出会いは、ちゃんとここ洞爺湖で身を結んだ。しっかりと糸を手繰り寄せ、色々な出来事を重ね、乗り越えた結果、無事にやすじ氏のもとに辿り着いたのである。


洞爺湖の湖畔から 快晴 風弱め 撮影:遠藤夕幻

無事にこうして、透明度高く美しい洞爺湖の景色を見れたことで、喜びと安堵感に包まれた。

移住から約一ヶ月。
やすじ氏は、すっかり地元の方々とも顔見知りになり、友人もできていた。
これから洞爺湖に根を生やし、洞爺の魅力を発信すると共に、念願の夢であった、“おもてなし”をするための活動拠点、『洞爺堂』を始めていた。

そうして、色々と話をしているうちに、やすじ氏からの提案で、洞爺の魅力を再発見するため、また洞爺の氣をぼくの中に取り込むため、『洞爺堂ツアー』へと出掛けることとなった。

洞爺湖畔のパン屋さん「ラムヤート」にて

まずは洞爺湖の湖畔で、無添加・砂糖不使用の美味しいパンを作っている「ラムヤート」さんを訪れた。

ここは、洞爺湖を舞台とした映画「しあわせのパン」にも出てくるパンのお店。映画の中に出てくるパンは、ラムヤートさんで焼いたパンだったそう。

まぁ、あえて言わずとも「美味しい」。

他にも、町営の「いこいの家」さんで温泉に入ったり、洞爺のガラス工房「gla-gla」さんで吹きガラスの制作風景を見学したり、水の駅で地元産の野菜を買ったり・・・と、洞爺湖周辺の魅力のほんの一部ではあるが、やすじ氏のご案内のもと、堪能させてもらった。

これこそが、「ずっとこういうことがしたかったんよ」と言う、やすじ流の“おもてなし”だ。

町のことを想い、そこで暮らす人たちのことを想い、自分の友人のことを想い、「喜ぶ顔が見たい」という一心で始めた『洞爺堂』。

下手に気を遣って、遠慮なんてしようものなら、「おれの喜びを取らんといて!」と言われてしまう。笑
やすじ氏は、ホストに徹して、ぼくはゲストに徹して。そんな関係が、とても心地よかった。


洞爺湖へ 禊祓のため入水 遠藤夕幻

それから、この日の“最大の目的”のため、洞爺湖にて禊ぎの行水を行った。

水温は、肌の感覚から予想するに、20度以上25度未満といったところか。かなりヒヤッとするが、慣れると気持ちが良いぐらい。


洞爺湖にて、禊ぎました。 遠藤夕幻

禊ぎ、身を清め、洞爺湖の氣を直接いただいた。
空も身も心も、ハレた。


洞爺湖の水を汲む 撮影:遠藤夕幻

そして、今度は洞爺湖の水を汲む。
この水で墨を磨る。濃く磨った墨を使い、『洞爺堂』の表札を書く。
これこそが、洞爺湖での“最大の目的”である。


洞爺湖の水を使い、祝詞を読みながら、墨を磨る。遠藤夕幻

濃い墨にするためには、2時間ぐらいじっくりと磨る必要がある。
ぼくは祝詞を読みながら、神聖な気持ちで墨を磨った。


洞爺堂の堂主「やすじ」さんにも墨を磨ってもらう。撮影:遠藤夕幻

途中やすじ氏にも磨ってもらった。
この作業がすっごく重要なのである。
墨を磨るという工程を共有し、やすじ氏の氣も一緒に墨へと入れていく。独りで書いているわけではないのだ。夕幻流は、「あなたも一緒に書きましょう」の精神で書く。


洞爺湖の地元産の野菜を使った「やすじ特製カレー」 撮影:遠藤夕幻

又、やすじ氏は平行して、地元産の野菜を使った「やすじ特製カレー」を作ってくれた。
こうして、地元産の野菜を身体に取り入れるのも、書く前段階で必要な工程の一つである。

では、食事後に書くのかというと、実はまだ書かない。
まだ氣を溜める。


洞爺湖を舞台とした大泉洋&原田知世主演の「しあわせのパン」上映会 in 洞爺堂

洞爺湖を舞台とした映画。
大泉洋さん&原田知世さん主演の「しあわせのパン」の上映会が始まった。

プロジェクターを使い、大きめのスクリーンで見る「しあわせのパン」。しかも、映画を観る前に『洞爺堂ツアー』に参加したため、「あっ、ここが今日行ったところか」とか「これがラムヤートさんのパンかぁ」なんてコトを考えながら、実際に昼間に買っておいたラムヤートさんのパンを食べながら観る。

なんという贅沢。
なんというプランニング。
これこそが、やすじ氏の最高級の“おもてなし”である。


『洞爺堂』 揮毫:遠藤夕幻 表札:伊勢神宮の式年遷宮の端材 墨:洞爺湖の水&三重の鈴鹿墨 完成品 2014/8/16

こうして、一連の“儀式”を終え、最後の最後に書き上げた表札がこちらです。
この表札の木材は、伊勢神宮の式年遷宮の端材。

ぼくとやすじ氏の出会った地、伊勢の木材である。この表札に書くのは、他の誰でもない。遠藤夕幻でなくてはならないのだ。
ご縁を繋いでくれた祥平さんと伊勢の地に感謝して、洞爺とやすじ氏を想って筆を取る。それができるのが、有り難いことにぼくだけなのだ。


『洞爺堂』 揮毫:遠藤夕幻 表札:伊勢神宮の式年遷宮の端材 墨:洞爺湖の水&三重の鈴鹿墨

そして、翌朝。
神棚に上げられた『洞爺堂』の表札を見て
「おぉ、なかなか良く書けているじゃないか」
と、自分自身でも思えたことに、感動を覚えた。

だいたい「夜中のポエムの法則」(勝手にぼくがそう呼んでいる法則)によると、一晩寝かせて自作ポエムなんかを読み返してみると、恥ずかしくて見てられない、という現象がしばしば起こり得るのだ。

だが、有り難いことに『洞爺堂』はそうはならなかった。
これも、一連の“儀式”を共に行ってくれたやすじ氏をはじめ、洞爺湖で新たな出会いがあった「みつくん」、並びに洞爺湖畔にてお話しさせてもらった、「ミアキさん」や「ラムヤートさん」など、皆さんのおかげである。


こうして、伊勢での出会いを経て、北海道の洞爺湖で再会したぼくらは、また一つの“かたち”あるものを、生み出すことができた。

この『洞爺堂』の表札ができたことによって、やすじ氏は、「ようやく前に進める」という喜びを噛み締めていた。

ぼくはぼく自身で、なにかの拍子で歯車がカチッと噛み合ったかのように、ここ数年疑問に思っていたことを解決できそうな糸口を、ここ洞爺湖で掴むことができた。

最後にやすじ氏の言葉を借りて、締め言葉にしたいと思う。

やすじ氏は、“しあわせ”についてこう言っていた。

“幸せ”であり
“仕合わせ”であり
“志併せ”である

と。

ひとそれぞれ、いろいろなしあわせがあるが、そのしあわせにもいろいろなかたちがあるということだ。

ぼくは、これからの『洞爺堂』が楽しみでしょうがない。

そして、これからのやすじ氏の“しあわせ”を願ってやまない。


有り難うございました。


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洞爺湖夕幻 トボトボ歩く図

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