無添加書道 / 書道家 遠藤夕幻 ~ mutenkashodo ~

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~左官の世界~ 【左官職人・植田俊彦】


『大江戸左官祭り』(晴海トリトン) 書:遠藤夕幻 写真撮影:林建次4
「大江戸左官祭りの仕掛け人・植田親方と藤田さんと夕幻と。」撮影:林建次

11月14・15・16日の三日間。
晴海トリトンスクエアにて開催された『大江戸左官祭り(其之弐)』は、大盛況のまま幕を閉じた。あれからあっという間の怒涛の2週間が経ち、ようやくあの日、あの時、あの瞬間を振り返るができる。

リアルタイムの更新では、ぼく自身にも熱が入っていてそんな状態では冷静に文章を書けない。ただでさえ、書いているとだんだんと熱を帯びてきてしまうのだから、少しばかりクールダウンしてから話を始めるのもいいのかもしれない。

せっかくだから、「左官職人・植田俊彦」と「書道家・遠藤夕幻」とが、出会ったところまで遡ってみたいと思う。
ぼくと植田さんの出会いというのは、「エアサイクルハウジング」さんと「写真家:林建次」の偶然の出会いからの派生と言ってもいい。

ご縁とご縁がさらなる繋がりを生み、こうして改めてその物語を綴れることを幸せに思う。

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偶然という名の必然で、林さんがエアサイクルハウジングさんと出会った。
今回は、その詳細は省くが、その出会いが“きっかけ”で『職人の貌(しょくにんのかたち)』というリーフレットが生まれる。家づくりのご案内のはずなのに、このリーフレットには建物の写真が載っていない。主役は、建物ではなく“職人”である。


  エアサイクルハウジング『職人の貌』 写真:林建次

その中で紹介されている職人の一人が、『左官~塗る 植田俊彦』そのひとだった。

ぼくはその後、エアサイクルハウジングさんと林さんを通じて、植田さんが手掛ける家づくりの現場に見学に連れて行ってもらうことになった。

植田さんは、初めましてのぼくに対して、こんな話をサラッとしてくれた。

「左官の世界で、俺は下を目指す。ピラミッドの頂点じゃなくて、底辺のほうを目指して進むんだ。そこには、30代とか40代の若い左官職人がいる。だから、俺はそいつらのために下を目指すんだ。」

エアサイクルハウジング『職人の貌』 【左官~塗る 植田俊彦】 写真:林建次

【左官職人・植田俊彦】
若い左官職人のため自分自身への見返りなどは一切求めず、左官に必要な“伝統”の技術を教え、仕事のノウハウを教えている。拠点は、淡路島ではあるが、植田さんを求める声は、それこそ全国に数多くある。時には兵庫、その次の週には宮城、その先にはドイツ、と日本国内には留まらず海外までその技術を教えにいくことさえある。

植田さんのところには、「お金はいらないので、技術を教えてほしい」という熱量のある若い職人たちが来る。探求心があり、自分自身でも幾度となく試行錯誤と失敗を繰り返し、経験を積んできた猛者たちが、植田のもとを訪れるのだ。

「お金がいらないってんなら、俺は毎日お前を呼ぶぞ。タダ働きで毎日呼ばれたら、困るだろ!だから、少ないかもしれないが、ちゃんとお金は受け取ってくれ」と、そんなことを言うようにしていると、植田さんは笑顔でぼくに話してくれた。そして、こう続けた。

「しばらくそんなことを続けてきたら、最近になって教えてほしいってヤツが来なくなった。みんな、自分の仕事を取れるようになって、忙しくなり、俺のところを手伝う暇がなくなったんだと」

・・・墓穴を掘ってるよなぁ、なんてボソッと言ったその顔が、終始和やかで嬉しそうだったのが印象的だった。まるで、親元を巣だっていった若鳥を見つめるかのような、そんな眼差しだった。

「きっと、こういう人を真の“職人”と云うのだろう」と、ぼくは思った。


(*書かなくてもわかると思いますが、念のため。ここに載せてる文章は、『職人の貌』の林さんの文章の抜粋などではなく、夕幻オリジナルのものです。林さんの文章はもっともっと素晴らしいものなので、『職人の貌』をご覧になりたい方は、エアサイクルハウジングさんへお問い合わせください。^^)

  左官職人:植田俊彦さんの現場2

現場を見せてもらい、話を聞く中で、ぼくは無性に鏝(こて)が気になってしまった。
植田さんから話を聞けば聞くほど、鏝は筆に見えてきて、漆喰は墨、壁は紙、塗るは書く・・・。これは、きっと書道と一緒なんだ・・・と、そう思った。


  左官職人:植田俊彦さんの現場3

使い慣らされた鏝の数々。
手に馴染む感覚。
用途や塗る場所によって変わる鏝の種類。
持ち手部分の木の触感。
ケミカルの匂いが全くしない、清らかな現場。
響く職人の声。

あぁ、なんて心地いいのだろうか。


  左官職人:植田俊彦さんの現場1

ぼくはこの日の出会いを機に、心に決めたことがあった。

「いつかこの人と一緒に仕事がしたい」と。

「いつか来るその日を信じて、精進しておこう。そして、少しでも足手まといにならないような実力を身につけておこう」と。あえて言葉に出すことはしなかったが、心の中でそう思うことにした。

決意した日から、約半年後。
11月15日(土)。
ぼくは、『大江戸左官祭り(其之弐)』のオープニングイベントで、揮毫パフォーマンスをすることになる。

(次回更新へ続く)
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洞爺湖夕幻 トボトボ歩く図

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