無添加書道 / 書道家 遠藤夕幻 ~ mutenkashodo ~

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【連載】無添加書道について。 2 「筆」

書道の道具というのは、実は数えてみると案外多いものです。

筆はもちろんのこと、墨・硯・紙・落款印・文鎮・下敷き・筆置き・筆巻き・水差し・・・等。
たくさんの産地・種類があると共に、値段もピンからキリまであります。

この中の 『筆墨硯紙』 の四つを合わせて 「文房四宝」( ぶんぼうしほう)と呼びます。

愛用の道具2

【連載】無添加書道について。 第2回目のテーマは、道具の中でも特に 「筆」 です。

書道を生業とする者として、道具は命の次に大切なものです。
上の写真は、僕の愛用する道具たちです。

紙は、以前見習いで勤めていました「ならや本舗」さんの厳選した紙を使っています。
墨は、2008年の日本一周中に出会った墨職人さんに体験で作らせてもらった「握り墨」。
硯は、石巻市雄勝町の名硯職人・遠藤市雄さんの修行時代に作った年代物の硯です。
(*硯は次回更新時に詳しく紹介致します)

そして、筆は滋賀県にお店をかまえる  「攀桂堂(はんけいどう)」 の若旦那さんにオーダーメイドで作っていただいた、「屋久杉の筆」です。

愛用の道具3

2012年7月。日本縦断の旅の途中、梅雨明け直後の屋久島に僕はいました。

屋久島では、4年ぶりに縄文杉に会うために登山し、縄文杉の近くの標高1300mぐらいの山小屋に一泊してきました。偶然ですが、その日の夜は、煌々と輝く満月でした。月光に照らし出された真夜中の太古の森は、昼間の雰囲気とは変わり、山や森全体が一つ生命体のように呼吸をしていて、まるで自分がその中に抱かれているかのような安心感と一体感がありました。

屋久島を出る日、お世話になった弁当屋のおばちゃんに挨拶をしてもまだ、フェリーの時間には余裕があり、ふと立ち寄ったお土産屋で、「屋久杉の端材」を見つけました。

「これだっ!」と思いつき、できるかどうかもわからないのにその端材を買っていました。
買った後で、「攀桂堂」の藤野さんに電話して 「屋久杉で筆って作れますか?」 と聞き、そこから始まったのです。もちろん、日本縦断中に滋賀県のお店にも直接寄らせていただき、依頼しました。

愛用の道具1

結果は、ご覧いただいた通りです。素晴らしいものが出来上がりました。
(藤野さんにはいろいろと手配していただき、大変感謝しております)

むちゃな注文でご迷惑をかけてしまいましたが、これが素晴らしい出来なのです。
わがままついでに「毛の種類」「鋒の長さ」「鋒の太さ」「軸の長さ」「軸の形状」・・・すべてオーダーメイドで作っていただいた、完全なる 「夕幻専用」 のオリジナルの筆です。


ただし、決して「オーダーメイドの筆ってすごいでしょ?」と自慢したいのではありません。


筆は、特殊な技法や知識が必要で、自分で一から作り上げることは至難の業です。

ですが、僕にもできることがあります。それは、現地に材料を調達しに行くことであったり、職人さんを訪ねてお願いしに行くことです。そうやって作っていただいた道具には、愛着がわくのは当然ですし、道具が変われば字が変わるのです。さらには、書くときのモチベーションだって変わります。

実は屋久杉の筆は、すごくいい匂いがするんです。杉の香り、旅の思い出の香りです。
この筆を使う時には、いろいろなことを思い出し、考えます。そして、感謝します。


『無添加書道』にとっては、その多岐に亘る‘繋がり’を感じれること。
そして、‘感謝’することが重要だと思っております。


道具にこだわりをもつことは、その道を突き進んでいけば、どんな分野でも行き当たる部分だと思います。どんな人でも辿り着きそうな部分であるからこそ、さらなる‘こだわり’が必要になってくるのではないか、とそう思うのです。

筆が出来上がるまでに関わってくれた、弁当屋のおばちゃん、端材を見せてくれたお土産屋のお姉さん、筆の軸部分を作ってくれた職人さん、筆として仕上げてくれた「攀桂堂」の藤野さんに感謝して、今日も筆をとります。

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この記事へのコメント

御紹介ありがとうございます!
拝見させて頂きました。とても御丁寧に経緯やお作りさせて頂いたお筆に対する思いが伝わってとても嬉しかったです♪自分は遠藤先生みたいに大事に使って頂けるからこそ頑張って作らせて頂こうと思える訳であります(^<^)。これからも何卒よろしくお願い致します!来週お会いできる事楽しみにしています(#^.^#)。

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洞爺湖夕幻 トボトボ歩く図

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